大晦日

大晦日
一年の最後の日を「大晦日(おおみそか)」または「大晦(おおつごもり)」と呼ぶ。「晦日」とは毎月の末日のことで、一年最後の特別な末日を表す「大」を付けて「大晦日」という。
大晦日の歴史は古く、平安時代から行われており、大晦日は正月に迎える歳神様を祀るための準備の日だった。
昔、一日は夜から始まり朝に続くとされ、大晦日の日暮れからすでに新年の始まりだった。その為、大晦日の夜は歳神様を待ち、一晩中寝ずに起きておく習わしがある。もし、うっかり早く寝てしまうと白髪になる、シワが寄るなど女性にとっては恐ろしい言い伝えもあった。

新年を気持ちよく迎えるために大晦日にしておきたい事。
神様をお迎えするので掃除は不可欠。きれいにしてお迎えする。ただし元旦に掃除をするとせっかく招いた神様を掃き出してしまうので掃除は行わない。
■除夜の鐘
大晦日の夜から1月1日にかけて鳴らす鐘は、人の煩悩を示す108回鳴らす。煩悩を取り除き、清らかな心で正月を迎える。そして最後の一回は年が明けて突き、今年一年煩悩に惑わされないようにとの思いが込められている。
■年の湯
大晦日に夜にお風呂に入ることを「年の湯」と言い、しっかり一年の垢を落とし、気持ちよく新年を迎える。
■年越しそば
江戸時代から始まった習慣で、細く長い見た目から長寿や健康を願ったり、そばの麺が切れやすいことから「一年の災厄を断ち切る」という意味から食べられるようになった。また、金箔職人が飛び散った金箔を集める為にそば粉を用いたことから、年越しそばを残すと翌年金運に恵まれないとも言われる。

大晦日は友人や恋人と過ごす人も多いだろうが、一年の節目となる日だからこそ、今度の大晦日は自宅でゆっくり過ごしてみてはどうだろうか。家族揃って一年を振り返り、新年の抱負を話し合うのも家族の絆を深める良い機会となるだろう。